はじめにすべての大学生に共通しておすすめできる自動車免許の取得方法というものはありません。
実家から通学している大学生や一人暮らしの大学生、アルバイトやサークル活動で忙しい大学生やアルバイトやサークルをしておらず時間的に余裕を持った生活を送っている大学生など状況は様々ですので、ご自身の生活スタイルに合った自動車免許の取得方法を選択することが大切です。
自動車免許を取得するにあたっては、まず通学免許と合宿免許のいずれかの方法を選んだ後で、具体的な教習所の選定に進みます。
教習所の選定については、通学免許については価格や自宅からのアクセスのしやすさ等によって必然的に決まっていきますし、合宿免許については価格やスケジュール等によって必然的に決まっていきます。
つまり教習所の選定は大学生の皆さんの求める条件に応じて必然的に決まる性質のものですので、通学免許か合宿免許のメリット・デメリットを理解したうえでどちらか一方に決めてあげることが一番大切なことと言えます。
ということで通学免許と合宿免許それぞれが持つ性質と、それぞれおすすめできる大学生について解説させていただきますので、通学免許と合宿免許の選択にお役立ていただければ幸いです。
自動車免許の取得方法
上述したとおり自動車免許を取得するための方法としては大きく通学免許と合宿免許に分けられます。
その名のとおり通学免許は近くにある自動車教習所に通いながら免許を取る方法で、合宿免許は自動車教習所の近くの宿泊所に泊まりながら教習所に通い免許を取る方法です。
当然それぞれの免許の取得方法にはメリットやデメリットがありますので、まずは簡単に以下の表で比較していきます。
項目 | 通学免許 | 合宿免許 |
---|---|---|
期間 | 約2〜3ヶ月 | 約2〜3週間 |
費用 | 約28〜33万円 | 約20〜30万円 |
交通費 | 支給なし | 支給あり |
保証 | 保証なし | 保証あり |
教習頻度 | 間が空く | 毎日 |
アルバイト 部活動・サークル活動 |
可能 | 不可能 |
遊び | 可能 | 可能 |
出会い | 少ない | 多い |
通学免許と合宿免許の期間の比較
通学免許では自分のペースで講習の予定を入れて免許を取得できる反面、比較的教習所に通いやすい長期休暇(春期休暇・夏季休暇・冬季休暇など)や休日は教習所が混雑するため自分の希望どおりに講習の予定を組むことは困難ですので、免許の取得にかかる期間は2〜3ヶ月と長期間になります。
合宿免許では短期間に講習がみっちりと組まれていますので、自分のペースで講習を受けることはできませんが2〜3週間の短期集中で免許を取得することが可能です。
免許取得の期間については合宿免許の圧勝といえるでしょう。
通学免許と合宿免許の費用の比較
通学免許の約28〜33万円に対し、合宿免許では約20〜30万円となります。
続いて合格基準に達することができなかった場合に無料で追加教習を受講することができる保証については、通学免許では別途追加料金を支払って保証付のプランを選択する必要があるのに対して、合宿免許でははじめから保証付のプランを採用しているケースがほとんどです。
また通学免許では教習所に通うための交通費が必要になりますが、合宿免許では宿舎から徒歩や無料の送迎バスなどで教習所に通うことができますので交通費がかからないというメリットもあります。
なお、合宿免許を行う教習所までは指定の高速バスなどで移動し交通費が支給されるケースがほとんどですが、自分の住んでいる場所の近くにそのルートが存在するのかあらかじめ確認が必要です。
免許取得の費用については合宿免許の圧勝といえるでしょう。
合宿免許が安いカラクリですが、教習スケジュールを教習所側で決めることができ、短期間で効率的に教習生を集めて免許を取得させることができることによります。
通学免許と合宿免許の教習頻度の比較
教習頻度は通学免許の場合は教習の間が空くケースがほとんどで、一方で合宿免許の場合はほぼ毎日教習を受けることになります。
通学免許の場合は生徒が自分の予定が空いた時に受講しますので、人気のある曜日や時間帯が集中するためなかなか教習が受けれず教習の間が空いてしまうケースがほとんどです。
合宿免許ではあらかじめ教習時間を教習所側が調整して設定していますので、ほぼ毎日教習を受けることになります。
これはどちらが良い悪いということではありませんが、運転や筆記試験にあまり自信のない大学生の方は短期集中型の合宿免許の方が効率がいいためおすすめです。
通学免許と合宿免許のアルバイトや部活動・サークル活動の可否
合宿免許期間中は当然アルバイトやサークル活動に参加することができませんので、2〜3週間程度アルバイトやサークルを休めない方は当然合宿免許を選択することはできませんので、通学免許を選びましょう。
通学免許と合宿免許の遊び
通学免許は自分のペースで受講することが可能ですので、遊びの予定を優先してゆっくり免許を取得することも可能です。
合宿免許はあらかじめスケジュールが決定されていますので、何といっても第一優先は講習となります。
ただし合宿免許でも講習時間以外は原則として自由時間となりますので遊びに出かけることもできますし、休みの日には観光に出かけたりすることもできます。
通学免許と合宿免許の出会い
通学免許では生徒同士がコミュニケーションをとるような場は設けられておりませんので、自分から動かない限り出会いはありませんので、コミュニケーションをとるハードルは少し高めです。
一方合宿免許では教習所だけでなく宿泊施設などでも他の人と一緒に過ごす時間が多くなりますので、意識的にコミュニケーションを取らないことを選択される方を除き必然的にコミュニケーションが生まれます。
特に合宿免許に参加される方の多くは大学生ということもあり、同年代の友達や恋人ができるひとつのキッカケとしても有名です。
合宿免許で出会って付き合って結婚したなんていう方もいらっしゃるくらいですから、出会いの多さは合宿免許の圧勝といえるでしょう。
通学免許をオススメする大学生
アルバイトやサークル活動などで予定がギッシリと詰まっていて2〜3週間スケジュールを空けることができない大学生には通学免許がオススメをオススメします。
正確にはオススメというよりも通学免許しか選択肢がないといえるでしょう。
またまとまったスケジュールを取れる大学生の方であっても、金銭的に余裕があって、自分のペースで黙々と教習を受けたいと考えていらっしゃる大学生は通学免許にしておいた方が無難です。
合宿免許をオススメする大学生
2〜3週間のスケジュールを空けることができてとにかく安く免許を取得したいとお考えの大学生や、合宿免許を通していろんな人と出会いたいと考えている大学生には合宿免許がオススメです。
合宿免許であってもあらかじめ見えない壁を作って自分のペースで黙々と教習を受けられている大学生の方もいらっしゃいますので、そもそも出会いを求めていない大学生の方であってもコスパを求める方は合宿免許を選んでおきましょう。
比較的合宿免許に参加しやすい春期休暇の時期や夏季休暇の時期は合宿免許の料金も高くなり30万円近くになる傾向にありますが、2〜3月や8〜9月の期間以外でまとまったスケジュールを確保することができるのであれば、20万円前半まで費用を抑えることも可能です。
知らない人と関わるのに恐怖感を覚えてしまう大学生の方(といっても2〜3週間でサヨナラしますが)や、アルバイトやサークル活動でどうしても2〜3週間まとまったスケジュールを確保できない大学生の方以外は合宿免許の利用をオススメします。